予防医学の基礎理論はフットケア学にある

―健康関係者及び治療家の皆様へ―

<幹と枝葉を分けて幹を残す>

いろいろな医学書や情報誌を読んだり、あらゆる研究会、勉強会、講習会に出席しているのに、今ひとつ納得のいく診断や治療に結びつかない、そして日々の施術に生きがいや充実感を見出せない、やる気が起きない、自分の無能を棚に上げ、患者が少ないことを他人のせいにし愚痴ばかりいっているという人は隠れている本当の原因、そのメカニズムを読み取れないという診断力に問題があるのです。

それは「重力とのアンバランス」に「時間」と「環境」を加えた『8方向の診断』、8通りのアンバランスの診断法が身についていないためなのです。

「正しい診断ができていないので、正しい治療につながっていない」という真実を本能が無意識の内に感じ取り、これが仕事に誇りが持てない、心が満たされないという現象を引き起こしていたのです。

このような人の場合はたいてい、枝葉抹消に陥ってしまっているのです。つまり、痛いところだけに目を奪われ、本当の原因を足元から力学的に見抜くことができなくなってしまっているのです。枝葉(痛むところ)だけではなく、幹(痛む本当の理由)が何かという事を見抜く力が大事なのです。

その為には、自然界と人間は同じメカニズムという「過労性構造体医学(Gバランス医療)」で、常に幹と枝葉を分ける訓練をしていかなければならないのです。

原因不明の痛みは「8方向の診断」に照らし合わせ、原因(メカニズム)を徹底的に追究していくことです。この鍛錬と追求の積み重ねによって、原因の理解度が「ぐーっ」と上がっているようになります。

たとえ機械的な努力であっても、毎日弛まず積み重ねていくことにより、正しい診断のレベルは上がってきます。そして、一旦蓄積された診断力は真実への目覚めと共に、次第に実力として備わり、生きがい、充実、誇りにつながっていくのです。くれぐれも流行の治療や情報に惑わされてはなりません。

その1つの方法で全てが治せるという片寄った思い込みでは進歩はないのです。
自然界の法則に従って、私たちの体も力学的に診断しなければならないのです。

新しい医学の中で、幹と枝葉を分け、幹を残せる人が増えれば増えるほど、我々の健康法は急激な進歩を遂げることとなり、またその努力をした者は必ず報われ繁栄するはずです。

そして、念願である医師の役割と治療家の役割、更には健康指導者、ネットワーカーの役割が平等に区別され、それぞれの役割をもって共存できるようになり、より高度な健康促進行為を人類に提供することができるようになると思うのです。ここに健康産業で成功するための基礎があるのです。