正しい歩行はまず足裏のバランスを整えて
足裏のバランスを「テーピング」やテーピングの機能が編み込んである「3本指テーピング靴下」で整えると、足裏が安定し「3点歩行」で自然と正しい歩き方が身につきます。 足指に力があり、3点歩行で足裏が安定している人は脚も細く締まっていて、ぜい肉も減り躍動感や健康美が感じられます。
マサイ族など裸足で歩く国の人達を思い浮かべれば想像がつくはずです。
[踵]-[指の付け根]-[足指]の3点を使ってバランスよく歩くということは、足裏が全身の不安定を力学的に吸収するので下半身に余分な負担をかけないのです。このため脚に余分な筋肉や脂肪が付かなくなるのです。安定した足裏は自然と細い脚を造っていきます。
逆に、不安定な足裏は重力とのバランスを保つために、下半身へ余分な負担をかけることになり脚を太くしてしまうのです。太い脚を細くするには足指を使った3点歩行を行い、重力の負担を足裏だけで吸収無害化することなのです。足裏の筋肉全体(足底筋群)の発達に比例して下半身が細くなってくるのです。
「踵から着地」その歩き方があなたを不幸にしている
ここで皆さんに声を大にしてお伝えしたいことは、「踵から着地する歩き方をしていると不幸になる」ということです。実は、この歩き方は一番危険な歩き方なのです。正しい歩行は「踵から着地する」ということが、今でもいたるところで言われ実践されています。でも、その「踵から着地」する歩行が本当に正しいかどうか、もう一度考えてみて下さい。
踵から着地する歩行を実践して、その後ひざや腰、首の不調からくるめまい、頭痛、肩凝りなど自律神経失調症状などが出て、かえって調子が悪くならなかったでしょうか。当院を訪れる患者さんにはひざの悪い方も非常に多いのですが、その方たちに「どういう歩き方をしていますか」と尋ねると、必ず皆さんは「踵から着地して歩くように気をつけていました」と答えるのです。
これはひとつの例ですが、若い中形犬を散歩させる場合、どうしても引っぱられてしまいます。それを押さえるためには、体の重心をやや後ろに倒し、引っぱられるのを防ぐわけですが、この時かかとから着地してしまうのです。
このかかとから着地する動作を、中高年の人が3~4カ月続けていると、その半数の人に、ひざ・腰の痛みや頚の不調と共に、めまい・肩こり・頭痛など自律神経失調症状も起こってきます。何十年の施術の中で、こんな例を何百回となく経験しています。これは「踵から着地するは誤り」ということを物語っているのです。
これまで再三説明してきた通り、足裏には「安定機能」「免震機能」「運動機能」の3つの機能が備わっています。
これは自然界の法則に従ったものです。
重力という絶対的な支配下の中で生きている私たちは、足裏に3つの機能を備えもっているために健康な体と美しさを維持して生きているのです。そしてこれらの3つの機能は、踵と指の付け根と足指の3点をバランスよく使って歩くことで、発揮されるのです。つまり、歩く時足裏の全面が同時に着地するのが正しい歩行なのです。割合的には踵が着く割合が少し多いだけなのですが、それを踵から着地するというように錯覚してしまっているのです。
踵から着地をすれば、踵に全体重と体重の約3倍にも及ぶ重力が繰り返し加わる上に、3つの足裏の機能が働かないのですから、地面からの過剰な衝撃波とねじれ波を上半身に伝えて害になることは言うまでもありません。
また、現代人に激増している不安定な足裏である「指上げ足」と「外反母趾」は、足指を使わず、踵と指の付け根の2点歩行となっている為、踵に重心が片寄っているのです。つまり、無意識のうちに踵から着地して歩いているのです。この悪い歩き方を長年続けているため、次第に足の痛みをはじめ、ひざ、腰、首などを変形させ、負傷の瞬間を特定できない慢性痛や自律神経失調症状を起しているのです。
踵から着地は悪い歩き方
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足裏全面を同時着地
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