腕立て伏せ

通常の腕立て伏せ。
ひざをついた腕立て伏せ

最初から腕立て伏せができない人は、両膝をついた状態で腕立てを行うことからスタートします。それだけでも上半身を鍛える運動になります。徐々に力がついてきたら、膝をつかずに行うとよろしいでしょう。


腕立て伏せは腹筋をはじめ上半身の筋肉を鍛えるため、美しいスタイルや健康な体作りのストレッチ運動に最適です。

特に、首の不調をかかえる現代人が増えていますが、重い頭を支える『首』を守るためには日頃から腕立て伏せで筋肉を鍛えることがお勧めです。上半身全体の筋肉を鍛えることで、筋肉がコルセットやよろいの役割となり、首を安定させるのです。

腕立て伏せは次のような筋肉を鍛えて、体を守ります。

● 腹筋と背筋のバランスを保ちます。
元々人間の体は、腹筋に比べ背筋の方が強くできているため、腹筋の力が弱まると内臓が下垂してポッコリお腹になったり、腰椎が反り過ぎたりしてしまいます。

● 大胸筋を鍛え、姿勢をよくします。
大胸筋が弱まると、重力に負けて背中が丸くなり猫背になってしまいます。猫背になると、胸が圧迫されるため酸素を多く吸えなくなるため、呼吸器系にも負担をかけてしまいます。大胸筋を鍛えて、胸を張って良い姿勢を保つことが健康の秘訣です。

● 僧帽筋を鍛え、首が前に落ち過ぎないように支える力を維持します。
僧帽筋は重い頭を支える首が必要以上に前に落ちないように支える大切な筋肉です。
足裏が不安定な人は重心がかかとに片寄り過ぎてしまうため、倒れないようにと無意識のうちに背中を丸くしたり、首を前に落としてバランスを保ちます。首が前に落ちすぎると首へ負担がかかりすぎて、肩凝りや首の凝りなどの不調につながってしまいます。

● 斜角筋を鍛え、首のブレを防ぎます。
首が不安定でグラグラしてしまうと、歩く度に重い頭を支える首に負担が加わりすぎるため、首の不調につながってしまいます。