過労性構造体医学(Gバランス医療)とは

「過労性構造体医学(Gバランス医療)」とは、全患者の80%~90%をしめる負傷の瞬間を特定できない亜急性・慢性・神経不調に対する「診断法」と「治療法」と「予防法」である。
新しい言葉なので、「過労性」・「構造」・「体」医学とは何かを簡単に説明する。


「過労性」とは・・・

重力には必ず時間が伴い、時間経過の中には過労時間が伴うということであり、この過労時間つまり「過労性」を発生させる最大の破壊のエネルギーが、過剰な「衝撃波とねじれ波」という介達外力である。
(過剰な「衝撃波とねじれ波」が最大原因となる過労性の損傷をいうのである)


「構造」とは・・・

構造には必ず重力が伴い、人間の体も1つの「力学的構造物」つまり【縦】×【横】×【高さ】から成る構造体として捉えた考え方である。 (重力に対する構造学的歪みが最大原因となる損傷をいうのである)


「体」とは・・・

体環境には必ず重力が伴い、身体つまり「肉体」及び「精神」が生活環境条件の中でどのような影響を受けているかを判断する考え方で、ここでいう体とは肉体、主に患部に対して反復性のストレスを繰り返させてしまう生活やスポーツなどの環境条件のことである。
(片寄った生活環境、つまり環境学的条件が最大原因となる損傷をいうのである。)


過労性構造体


人間はビルなどの建築物と違って、歩くという動作が伴う力学的構造体である。人間には歩く度に過剰な衝撃波やねじれ波という介達外力が発生し、生活環境条件の中で反復され、歪みの大きい所から破壊して、負傷の瞬間を特定できない損傷を起こす。
負傷の瞬間を特定できない亜急性・慢性・神経不調には、必ず上記の「過労性」・「構造」・「体環境」のアンバランスが隠れている。これを解明した理論が「過労性構造体医学(Gバランス医療)」なのである。

また、負傷の瞬間を特定できないスポーツ障害においても患部を診断する場合、
1.「構造的歪み」である縦(前・後)×横(左・右)×高さ(上下)のいずれかのアンバランスに、
2.「過労学的損傷」を発生させる足裏からの(過剰な衝撃波とねじれ波)という介達性の外力が、
3.スポーツなどの片寄った「環境学的条件」により反復性となって、
負傷の瞬間を特定できない損傷を発生させているという理論なのである。

特に、過労時間となる「過剰な衝撃波やねじれ波」は、足裏の機能低下が最大の発生原因となり体患部の運動器系・自律神経系の損傷を招いているのである。これが、次のフットケア学で説明する「足裏の異常と健康との関係」なのである。
「過労性構造体医学(Gバランス医療)」の基本理論は、次の5項目である。


1.自然界5次元構造の法則と哲学

自然界と人間は重力の中では同じ力学的構造体、という哲学である。


2.8方向の診断と10方向の診断

原因不明の損傷を解明する8方向の診断と、原因のはっきりしている損傷を加えた10方向の診断。


3.治療の3原則と健康の3原則

本来、西洋医学も東洋医学もまたその他の医学もない。最も効率的な医療行為や健康行為は3原則の中にある。


4.足と健康との関係(フットケア学)

人間は重力との調和を効率的に保つことを最優先している。その重力との調和を最も多くコントロールしているところが、足裏の機能である。


5.亜急性・慢性・神経不調に対する固定学

ケガや事故などによる新鮮な損傷と、負傷の瞬間を特定できない亜急性・慢性・神経不調との関係は細胞損傷の事実とその程度は同じであり、従って固定も同等にするかそれ以上にしなければならない。



上記の5項目の詳しい説明は、専門書『過労性構造体医学』(医道の日本社)で取り上げている。