私は20年間、この時をずっと待っていました。
なぜなら、多くの人々に、そして医療関係者にどうしても押さえ切れない思いを直訴する機会をずっと待ち続け、今やっとそのチャンスを得たからです。
そのわけは、今まで解明されていなかった負傷の瞬間がはっきりしない原因不明の痛みや不調に対し、新しい理論(哲学)の裏づけをもって新しい医学(過労性構造体医学(Gバランス医療))を発見、そして構築することができたからです。
そして今後、これが2000年間すべての人々におおいに役立ち、そして社会に貢献できると確信しているからです。
整形外科や接骨院・治療院を訪れる全患者の80%がこの負傷の瞬間がない、あるいは特定できないまま起こった損傷、つまり痛みや神経不調なのです。
現在、この部分があいまいになっているのです。私はこの問題を20年前に、人間の土台となる足裏から全身を重力とのバランスで力学的に解明することができたのです。
しかし、今までこのように直訴できる場がなかったのです。医師や科学者でない、そして私みたいな者がと、20年間自問自答の日々でした。結果として、「私にはどうしても伝えるべき使命がある。」という押さえ切れない思いが、いつも最後には勝ってしまうのです。それは、これから待ち受けるであろうバッシング・弾圧などあらゆる困難を想定しての事なのですが、それよりも社会や人々のお役に立つという思いが優先してしまった結果なのです。
重力とのバランスを力学的に解明した新しい医学は、痛みや不調で悩んでいる人の助けになるばかりか、無駄を省き効率的な治療法や予防法がはっきりするので、莫大な医療費の削減にもつながるのです。
その内容をまとめると、次の5項目になります。
以下は平成17年3月に柔整師の立場から全国の柔整師組織に直訴した内容です。
そのまま原文を公開します。
2007年3月1日
直訴状
このような直訴状を出すかどうか、10年余り迷った末のことですのでどうかお許し下さい。
私は日整の会員として神奈川県横浜市で接骨院を開業して34年が経ちます。その中で15年前より、新しい時代にあった柔整学問の構築を目指し、独自に取り組んできた者です。
人間の体は自然の法則に従って造られています。その哲学に裏付けられた重力とのバランス医学、つまり「過労性構造体医学(Gバランス医療)」を柔整学問として構築しなければならない時期が来たことに焦りを感じ、今急がなければならないという思いから直訴という形を取らせて頂いた次第です。
<主訴の変化>
時代の変化、ライフスタイルの変化に伴って、柔整師(接骨院)を訪れる患者さんの疾病や主訴にも変化が起っています。その変化とは、足裏の異常である「外反母趾」や「指上げ足(浮き指)」から発生した反復性の介達外力によって起る負傷の瞬間を特定できない「疲労骨折」「亜急性や慢性捻挫」「スポーツ障害」です。これらの症状で接骨院を訪れる患者の割合は90%近くに達します。
このように「負傷の瞬間を特定できない損傷がなぜ起るのか!?」
また「全く同じ条件下でスポーツをして障害を起こす者と起こさない者との差はどこなのか?」
この問題や矛盾を追及しないのは空論であり、柔整学問の落ち度なのです。逆に、この問題を解明したところに世界に通用する「柔整学問の構築」の最後のチャンスがあるのです。この部分を解明しているのです。
<直訴の主旨>
本直訴状の主旨は、時代の変化に合った柔整学問構築の一つとして、負傷の瞬間を特定できない損傷(亜急性捻挫)を「過労性構造体医学(Gバランス医療)」という理論で学問付けることに理論とご協力を願いたいのです。
負傷の瞬間を特定できない損傷及びスポーツ障害であっても、「構造学的歪み」の多い部分に介達外力となる「過剰な衝撃波やねじれ波」がそれぞれの「生活環境条件」によって反復される、というメカニズムが証明されれば、それは亜急性捻挫として立証できるはずです。この立証こそ、柔整学問構築の出発点なのです。
そして、この理論の重要性について説明する機会を頂きたいのです。その方法とは、「貴柔整師会において理論と実技の勉強会として2時間位のセミナー開催をして頂きたいと直訴するものです。」その思いは柔整学問の構築による資質の向上と高度平均化にあります。その結果として、医師と柔整師がそれぞれの役割をもって平等に評価され、共存共栄できることを願うものです。特に学術部の先生に追試をお願いし、これらの行動をもって、「日整の会長及び柔整学問構築実行役員」の皆様へ更なる訴えをお伝えしたい次第です。
<「過労性構造体医学(Gバランス医療)」は自然界の法則を人間に当てはめた理論>
負傷の瞬間を特定できない損傷や障害にも必ず隠れている本当の原因、つまり「重力との構造学的歪み(前・後・左・右・上下の歪み)」のあるところに、介達外力となる歩行時の「過剰な衝撃波やねじれ波」と、それを反復させる「生活環境条件(スポーツ等)」が存在しているという理論です。このメカニズムを力学的に解明し、診断、治療、そして予防していくものです。それには、人間の土台であり、そして重力とのバランスを最も多くコントロールしている足裏から上部を診ていくという考えが必要なのです。
家が傾いたら誰でも土台から正していく考えが自然に起ります。これと同じように、人間も土台となる足裏から上部の疲労骨折や亜急性・慢性捻挫、スポーツ障害を解明し、診断、治療、そして予防していかなければならないのです。
<因果関係と再現性>
負傷の瞬間を特定できない損傷には、重力との因果関係があります。その因果関係を統計的な見地から立証しているのが、「過労性構造体医学(Gバランス医療)」における理論なのです。その裏づけは、重力を中心とする力学で実験や観察が可能であり、そしてそれは再現性やそれに伴う因果関係を重力とのバランス「8通りのアンバランス」で証明や裏付けることができます。
<効果と社会的価値>
1.哲学を裏づけとした柔整師独自の「学問の構築」ができる。
2.負傷の瞬間を特定できない疲労骨折、亜急性・慢性捻挫、体の歪み、及びスポーツ障害に対し、原因の解明と治療法が確立できる。また、原因の解明によりトレーナーとしての役割も明確化される。
3.「足と健康との関係」を柔整学問として構築できるため、最も効率的な「予防医学」を社会に提供できる。
4.外反母趾や指上げ足(浮き指)に対し、保存的療法の確立によりフットドクター的な役割を担うことができる。
5.代替医療、統合医療が「過労性構造体医学(Gバランス医療)」(柔整学問)の中にあることを証明できるため、柔整師の社会的価値観の向上を図ることができる。
<医術には哲学が必要>
過労性構造体医学(Gバランス医療)における哲学とは次の通りです。
人間の体と自然界は、力学的には同じ構造体です。つまり、構造「縦×横×高さ」には、時間経過「過剰な衝撃波×ねじれ波」による介達外力と、それを反復させる環境「生活環境条件×」が伴うという哲学が根本になっています。(*別紙2枚参照)
ヒポクラテスの全集の中に、有名な言葉があります。
「医学者(柔整師)であると同時に哲学者であれ」
「哲学の中に医術を、医術の中に哲学を織り込まなければならない。」
つまり、医学と哲学は同じものであるとヒポクラテスは説いているのです。
柔整師は今、この原点に立ち戻り、哲学に裏付けられた新しい理論をもって、柔整学問の構築を目指さなければならないと感じるものです。
<新しい柔整学問をもって団結>
それにはまず、一人一人の先生方が今回ご提案、直訴させて頂いたこの新しい柔整学問を理解して身につけて頂きたいのです。次第に、支部単位での理解と団結、次に県単位、やがて国全体へと広がり新しい柔整学問の理論をもって、他の組合とも団結を図る、これは大きな力となり最後には日本発世界へと広がっていくと思うのです。
なぜ、そのようなことが言えるかというと、この理論は自然界の法則を人間に当てはめた考えであるため、何人もこの自然界の法則はくつがえすことができないと思うからです。
新しい柔整学問の構築として、是非とも「理論とその裏づけ」を提案させて頂きたいのです。今、私たちは目先の小さな思い込みや小心な考えは捨てて、負傷の瞬間を特定できない痛みや不定愁訴で苦しむ患者さん、強いては人類発展のお役に立つという個人を超えた大きな考え方(真実への目覚め)を持つべき時が来たと思う次第です。
(*別紙参照)
1.自然界5次元構造の法則
自然界の法則を分かり易く説明すると、次のような次元構造の図式に分けることができる。
1次元 | 点線とイコール縦 |
---|---|
2次元 | 縦に対する横 |
3次元 | 縦と横に対する高さ |
4次元 | 縦と横と高さに対する時間 |
5次元 | 縦と横と高さと時間に対する環境 |
自然界5次元構造の法則を力学的構造物に置き換えると、次のようになる。
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このように、縦×横×高さ×時間×環境を重力とのバランスで割ると、上記のような8通りのアンバランスに分けられる。
負傷の瞬間を特定できない亜急性・慢性疾患・神経及び身体の不調が発生する根本原因の殆どが、この1から8までのアンバランスの中のどれかであり、またはこの中のいくつかが複合した結果だったのである。
更にわかり易く説明すると、(1)の構造学的歪み 縦(前・後)×横(左・右)×高さ(上下)のアンバランスのいずれかに、(2)の過労学的損傷となる 時間(過剰な衝撃)×(過剰なねじれ)のアンバランスが、介達外力を発生させ、スポーツや片寄った日常生活、つまり(3)の環境学的条件(環境) のアンバランスにより、反復性となって患部に繰り返されていることを診断する方法なのである。