寝ていても朝起きた時から肩が凝っている。前日の肩や首のコリが寝ても取れない。会社を休んで家で寝ていても凝る。
肉体労働者は肩コリがほとんどいません。つまり肩や首は、働いたり動かしたから凝っているのではありません。既に首に変形や歪みがあるから頭の重さを支えられず、変形や圧迫しているところに負担がかかり、筋肉が緊張して肩が凝るのです。
夕方になると、頭の重さを首で感じるようになる。首が重くなって、つっかえ棒がほしいような感じ。ひどい時はその後、首の動きが悪くなる。
これは頭の重さを首が支えきれないためです。現代人は小さい頃から力仕事や肉体労働をしていないから、頭の重さを支える肩・首の筋肉が弱くなっているのです。身体に比べて頭の大きい人、首が長い人に出やすいですが、逆に首が短くても同じようなことが起こります。
長く立っていることが多かったり、デパートなどで長時間歩いた後、また下を向いて本を読んだ後、頭痛がする。
足の形・外反母趾・指上げ足(浮き指)の左右差があると、その不安定を首が補うことになって頚椎の片側に歪みが生じます。歪みが周りの神経を圧迫するために片頭痛が起こるのです。2-3日安静にしているかもしくは首のコルセットで首の安静を保っていると、変形や歪みによる神経の圧迫がなくなってくるため、治ってくることが多いです。いずれも、首に歪みや変形がある人に限って起こります。
既に変形が進んでいると、廻りが悪くなったり、歪みや変形のため片方向にひっかかってしまう人が多い。
こういう人たちは、既にいくつかの自律神経失調症状があり、その中の半数近くにうつ・パニック症が見られます。
首を動かすと、めまい・しびれなどがある人は既に頚椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症あるいは後縦靭帯骨化症がある。
この場合、速やかに頚椎の固定をすることが必要です。手のしびれは、頚椎の2番から5番に変形がある場合、顕著に現れます。
残業などをしたり、パートで腕を使っていると、首がピーンとつったようになる。また、寝違いを年に数回起こすことがある。
首がつったり、寝違いを起こしやすいということは、既に頚椎圧迫され変形している状態が読み取れます。通常は子どもの場合と違って、大人の場合寝違いを起こすことは少ないのです。成人で寝違いをよく起こすのは、頚椎が変形しているからなのです。
旅先の宿泊先など、いつもと違う枕で寝ていると首が痛くなる。特に高い枕で2~3時間寝ていると苦しくなる。あるいは横向きで首に一定の負担が3~4時間かかると首が痛くなったり苦しくなる。
枕が合わない、気になるという人は、頚椎に既に変形があります。決して枕のせいではありません。枕が悪いというよりも自分の首が悪いということが一番の原因なのです。頚椎に異常のない人はどんな枕で寝ても大した症状は出ません。