
(1) まず最初に、なぜ同じ条件下にも関わらず痛みが起こる人と起こらない人に分かれるのか。この差を理解することが必要不可欠。
(2) たいした原因もなく、なぜ痛みが起こるのか。その隠れているメカニズムを理解することです。
(3) 正しい判断のもとに正しい施術が行われなければならない。
現代医学ははっきりした原因を特定できる新鮮な腰痛に対して正確に解明していますが、逆に原因のはっきりしない、負傷の瞬間を特定できない『慢性腰痛』に対しては、隠れた本当の原因・診断法・治療法も確立されていないのが現状です。そのため、腰痛患者全体の80%以上を占めている、はっきりとした原因がなく起こる慢性的な腰痛をなかなか治せなかったり、進行・悪化させてしまているという事実があります。
同じ運動で、同じ仕事で、なぜ腰痛を起こす者と起こさない者に分かれるのか、この違いを追求し解明していくことが必要な時代なのです。
家が傾いたりつぶれたりしたら、基礎工事からみていくことが必要不可欠なように、人間も腰痛に対して腰だけを診るのではなく、土台となる足裏のバランスから診ていかなければならないのです。
この足裏の免震機能の低下が現代人に激増していて、地面からの衝撃とねじれを吸収しきれずに年月をかけて繰り返し腰に伝えてしまった結果、骨盤をゆがませたり腰の骨を変形させたりしているのです。
今、新しい時代と共に原因のはっきりしない腰痛を解明した第3の医学となる「過労性構造体医学」が発見されていることに気付いて頂きたいのです。



外反母趾・指上げ足(浮き指)があると、重心がかかとに片寄り、かかとからの縦揺れの衝撃を吸収できずに腰に伝えてしまうのです。更にこれに左右の足で差があると、横揺れのねじれを生じ、骨盤の歪みを発生させてしまいます。つまり、歪んだところにドシンドシンという突き上げを受け続けてしまうわけです。
なぜ骨盤が歪むのか?
指の踏んばった正常な足は、地面をまっすぐに蹴ることができます。しかし不安定な足裏であると、足先が外方向に流れるため、結果的にその作用を受け、恥骨結合が歪むのです。
人間はもともと、右半身は“衝撃”に対応、左半身は“ねじれ”に対応するように造られています。その証拠に、陸上トラックや野球のグラウンドはすべて左回りになっています。これは地球の自転に合わされているからです。そのため、実は骨盤は左側が高く歪んでいることがほとんどです。
残念ながら、仙腸関節だけ診たのでは骨盤の歪みを根本から正すには不十分であり、股関節・骨盤・大転子を大腿骨に引っ掛けて固定することによって、骨盤を安定させることができ、初めて仙腸関節の歪みが正され保持されるのです。
股関節にはスジカイを入れたサラシ包帯固定を施し、腰にはコルセットをすることで破壊度よりも安静度が上回る固定をすることが、腰痛を改善する一番の近道なのです。そしてこれが自分でもできてしまう90%の治療なのです。

残りの10%の治療は足裏への免震機能(クッション作用)の回復と血行促進です。



