
- 4指のつけ根部分に「チクチク」「ぴりぴり」とした痛みや中には棘か針でも刺さっているような感じがしたりします。
- また、灼熱感やほてり感などの違和感がある人もいます。
- 人によって表現が多少異なりますが4指のつけ根を上下から強くつまんでみると一点に激痛があるのですぐ分かります。
- 軟骨部分の異常なので通常X線像には写りません。
- 痛みがひどい場合は疲労骨折まで進行している事があるので、原因をはっきりと理解した上で、正しい治療をしていかないとなかなか治りません。
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笠原先生の原因解説 |
外反母趾のある人に多く見られ、つまずかないようにと無意識の内に指上げ歩きをして、4指の指の付け根を地面に繰り返し打ち続けてしまうために起こります。
指上げ歩きは靴の中で足先がZ字形となり、上下から圧迫される格好で収まっているため、中足骨の骨頭部分がクッション無しに地面に打ち付けられることになります。これを1日何万回と繰り返してしまうため、骨頭部分の軟骨が破壊されたり、変形してトゲのようになり、これが歩く度にまわりの神経を圧迫・刺激するため、様々な症状を起こしているのです。
また、中高年者でタコができていたり、また関節リウマチやヘバーデン結節がある人は、軟骨がより破壊や変形しやすいという病気の特徴も加わるので多く発生します。
これもX線像には異常が現われませんので、触診(上下から指で強くつまむ)で損傷の程度を確認してください。悪化させてしまった場合のみ、疲労骨折としてX線上に異常が現われます。