『1番凝るところはどこですか?』という質問に対し、『首』という答えが多くの女性から返ってきます。それを裏付けるかのように、自律神経失調症状には首のコリ・だるさ・痛みが伴っている場合がほとんどです。
自律神経とは、『交感神経』と『副交感神経』の2つにわかれ身体を安全且つ効率的に導くために、状況の応じて自分の意思と関係なく自動的に働いている神経なのです。
「交感神経」は活動時に優位に働き、「副交感神経」は安静にしている時に働き、それぞれの伝達ホルモン物質を瞬時に調整しているのです。健康な状態にある時は、この2つの神経はバランスよく保たれています。
自律神経は頚椎と頭蓋骨の接続部に集中していて、圧迫されると伝達不良に陥ったり、交感神経と副交感神経の伝達ホルモン物質がどちらかに片寄りが起こったりします。
車に例えると、健康な状態とはギアがニュートラル(中立)のにあり、常に次の動作に備えているのですが、コントロールがうまくいかないと神経の伝達不良によりエンジンが停止したり、またギアが壊れニュートラル(中立)の位置を保てず、前進(機能亢進)の交感神経かまたは後進(機能低下)の副交感神経に片寄ってしまったり、ギアが入れ替わってしまう状態なのです。
これを人間の身体に当てはめて説明すると、その時・その瞬間の状況に身体が応じられず、前進か後進にギアが一方的に入りっぱなしになったり、また数ヶ月・数年おきに入れ替わってしまった状態が自律神経失調状態なのです。多くのの器官や臓器は、交感神経と副交感神経の二重支配を受けているので、自律神経失調症状を追求していくと、同じ部位の病気であっても機能亢進や機能低下のどちらかに片寄った症状、もしくは両極端の症状が見られるのです。(うつとそう・冷え性とのぼせ・高血圧と低血圧・便秘と下痢など)また逆に、内臓の病気や重病の人をよく観察してみると、自律神経失調を伴っている場合が多くあります。
このように、『足と首と自律神経失調症状との関係』を極端な考えだと思いがちでありますが、これらの研究や裏付けをとった例が報告されていないため、一般の方々の認識が不足しているだけなのです。
脊椎の最上部にある頚椎と頭蓋骨との接続部は人間の急所とも言うべく最も重要な部位とされています。というのも、自律神経をはじめ知覚神経、運動神経など生命を守る重要な神経がここを経由して全身に分布しているからです。
外反母趾や指上げ足(浮き指)などの足裏の異常があると、かかとからの衝撃とねじれを吸収する免震機能が著しく低くなり、首にまで伝えてしまいます。一回のストレスはわずかでも、1年・3年・5年と積もって首の骨を変形させ、接続部を通る自律神経を圧迫・刺激して誤作動させてしまうというわけです。頭痛やめまいも自律神経失調症状のひとつなのです。
症状が進行すると、自律神経を中立(ニュートラル)に保つためのギアが壊れ、誤作動によって交感神経と副交感神経のどちらかに片寄った症状が現れてきます。
『うつ』と『そう』
ひん脈とどん脈
高血圧と低血圧
便秘と下痢
拒食症と過食症
冷え性とのぼせ・ほてり
肥満症とやせ症
不眠症と過眠症
低体温と高体温
多汗症と無汗症
甲状腺の機能亢進と機能低下
ドライアイと涙目
近視と遠視
外反母趾をはじめ、足の痛みで訪れた患者さん約4000人にきいた結果、その約30%に首や肩のコリと共に頭痛があるという回答がありました。男性の5倍近くになります。
これは女性に外反母趾や指上げ足(浮き指)・扁平足などの足裏の不安定が多いということと一致します。しかし、問題なのは現代医学において、頭痛の原因を精神的・肉体的ストレス説やホルモンバランスの乱れなどといった先入観にとらわれ、足裏から頭痛の原因をついきゅうしないところにあるのです。確かにストレスやホルモンの乱れでも発症の原因となりますが、それはわずかであり根本原因ではないのです。
本当の原因は足裏の不安定を補う首の歪みにあります。その歪んだ箇所に、歩く度に過剰な衝撃とねじれ波が繰り返されて伝わるため、頭蓋骨と頚椎の接続部がもろくなり変形や骨棘・微細な疲労骨折を起こしてしまうのです。変形した形によってそれぞれの頭痛がわかれているのです。また現代社会は夜型の生活パターンに伴い、首への負担がより一層多くなっているのも大きな要因です。患者さんの多くは何ヶ所もの病院を回っても納得できるようなはっきりとした原因や改善法が分からないまま、気持ちが落ち込んでしまうのです。
めまいにはいろんな原因がありますが、特に外反母趾・指上げ足(浮き指)・扁平足により頚椎と頭蓋骨の接続部を痛め、自律神経失調症になっている人に多く見られます。
頭がくらくら、ふわふわするのが特徴ですが、このめまいは自律神経失調症が原因になっているので、他に不整脈・眼精疲労・頭痛・肩コリ・吐き気・脱力感などいくつかの自律神経失調症状を伴っています。ひどいと失神・転倒をして骨折などの大きなケガをしてしまうこともあります。また、同じように自律神経失調症のひとつになっている起立性低血圧症(起立性調節障害)と言われる症状で、急に立ち上がった時、めまいや立ちくらみがして目の前が真っ暗になったり、動悸・胸の圧迫感・息切れ・手足の冷えなどもあります。多くの場合、就寝中に作用する副交感神経から、起床後に作用する交感神経への切替がうまくいかないため、血液の循環が少なくなる低血圧症が原因となっています。朝起きるのがつらかったり、午前中は元気がない、やる気が起こらないといった特徴があり、思春期の子どもから大人まで首を痛めている人に多く見られるのです。特に、長身の女性は足裏の不安定を首が多く補うため、より起こりやすいです。
この他、天井や自分自身がグルグル回るめまいがあります。変形した頚椎が、働きによって周りの神経を刺激した時に起こる症状で、横になったり、寝返りをしたり、ふいに上を向いた時など、頭を動かすと起こり、頭を動かさないで静かにしていると治まるものです。
このことからも、頚椎の変形した骨や軟骨が神経を刺激したり圧迫している、ということが裏付けられます。
甲状腺の病気は、足と首の悪い女性に圧倒的に多く、症状は甲状腺機能の亢進(甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「バセドー病」)と、逆の症状を示す甲状腺機能低下(甲状腺ホルモンの分泌不足「橋本病」)があります。
★ 甲状腺機能亢進の症状「バセドー病」
以上のように、新陳代謝が盛んになり過ぎ、身体に負担のかかる病気です。
★ 甲状腺機能低下の病状「橋本病」、新生児の場合は「クレチン病」
などのように、新陳代謝が鈍くなり身体が正常に機能しない病気です。
甲状腺機能亢進によるバセドー病は、男性の4倍くらいの割合で女性に多く、甲状腺機能低下による橋本病が女性に起こる割合はさらに多く、男性の15倍以上とも言われています。
甲状腺異常は成人女性の30人に1人と非常に多い病気である上、自律神経失調症・不定愁訴・更年期障害と症状が似ているところが多く、判別が難しいので思い当たる方は甲状腺のTSH(甲状腺刺激ホルモン)の検査をして早目に対処することが重要です。
また、男性の更年期障害といわれる症状の中にも、この甲状腺異常が隠れている場合が多いので注意が必要です。
更年期障害とは通常、40~60歳の更年期に起こる不定愁訴で、主な症状は次の通りです。
一般的に更年期障害と言われる症状は、更年期の全ての女性に起こるわけではない、ここが問題なのです。
男性や若い女性にも多く見られ、特に「足と首」が悪い人に集中しています。これらが40歳から60歳くらいの間に起こった場合を特に更年期障害と呼んでいるだけで、いずれも「自律神経失調症状」や「甲状腺疾患症状」と同様なのです。
女性では加齢により、エストロゲンというホルモンの低下に伴い、これを補おうと卵胞刺激ホルモンを過剰に分泌することで身体の各器官や臓器を調整しようとします。男性でも加齢により、テストステロンというホルモンが低下し、これを補うために性刺激ホルモンを過剰に分泌し、同様に身体の機能を正常にしようと自動調整しますが、この調整を司る自律神経のギヤが誤作動し、過剰または不足(低下)のどちらかに片寄ってしまった場合、様々な症状が出てくるのです。
確かに加齢によるホルモンの不足に加え、人間関係によるストレスや精神的に不安によるストレスが複雑に絡み合っていますが、自律神経失調症状やうつ症状・甲状腺疾患と同じように、その根本原因は「足と首」に70%あるのです。
外反母趾や指上げ足(浮き指)などは足裏を不安定にし、免震機能を低下させてしまいます。この免震機能の低下した足で歩くと、悪い歩行が反復されるたびに「過剰な衝撃波とねじれ波」という破壊のエネルギーを介達外力となって首に伝えてしまい、強力な破壊力となるのです。これが頚椎と頭蓋骨の接続部を変形あるいは微細な疲労骨折を起こさせ、周りにある自律神経を誤作動させてしまうのです。その裏付けとして、更年期障害と診断を受けている患者さんの足を診ると、そのほとんどに足裏の異常があり、それに伴って首のだるさ・コリ・痛みなどを訴えているのです。
治療法として、(1) 加齢などによる身体的要因 (2) 人間関係などによる社会的要因 (3) 精神的不安による心理的要因が原因となる症状には、専門医による薬物療法やカウンセリング療法・体験談などによる精神療法が必要です。しかし、「足と首」の異常からくるものには、本サイトで紹介している自然治癒力を高める根本療法が効果的です。
メニエール病は、天井や自分自身がグルグル回るように感じる回転性のめまいであり、何の前兆もなく突然起こるのが特徴で、耳鳴りや難聴を伴うことが多くあります。1回のめまいは30分から数時間続き、頻度は毎日起こるという人から、月に1回位という人まで様々で、感覚や程度はその都度変わります。
症状が進むと治りにくく、強いめまいや難聴と共に、足が地についていないような不安定感や、頭痛・肩コリ・吐き気などいくつかの自律神経失調症状が出てきて、仕事を続けられなくなったり、立ち上がったりすることが困難になります。
メニエール病の原因は、『内リンパ水腫』という状態が発病に深く関係している、と言われていますが、問題なのは『どうして内リンパ水腫が起こるのか』ということです。
メニエール病と診断された人たちの足をよく観察すると、必ず外反母趾や指上げ足(浮き指)があり、この悪い足による悪い歩き方で頚椎が変形してしまっている人に多く見かけられます。メニエール病の本当の原因は足裏の異常により首を痛めた結果であると言っても過言ではないと思います。
というのも、裸足で歩く国の人々には少なく、足裏が不安定になっている先進国に多く見られるからです。
これが首を変形させ首の周りにある自律神経を誤作動し、内耳の働きに疲労を伴う支障が起き、これを回復させようとする防御反応として『内リンパ水腫』が起こるのです。メニエール病を起こす人は、この潜在的要因に、前かがみの姿勢やデスクワーク、片寄った仕事などで、更に頚椎に過剰な重力の負担が繰り返された人に多く見られます。
メニエール病を原因不明の病気と決め付ける前に、『なぜ、人間の土台となる足裏の異常からそのメカニズムを解明しようとしないのか?』という疑問なのです。
人間の身体もその土台の部分に免震機能の低下があると、歩く度に過剰な衝撃波やねじれ波を頚椎に繰り返し伝え、時間経過と共に頚椎が変形し、その変形具合によってメニエール病を起こしているということなのです。
治療法としては、まず医師による診断でその他の病気が隠れていないかとの鑑別と、人用に応じた早めの治療が重要です。これとは別に、最も多いとされるライフスタイル、つまり悪い足による悪い歩き方が原因となっている場合は、自然治癒力を高めて方法を併用すべきです。
『ジージー』とセミが鳴くような音に例えられるものから、『ブウーン、ブウーン』『ゴオーゴオー』などと不快な雑音がしたり、『キーン』というような金属音に悩まされるものもあります。たいていは片側に起こりますが、両方なのかどちらなのか分からない人もいます。耳鳴りの時間帯として、疲れた時に音が大きくなるという人や夜になり周りが静かになると音がきこえたり、また中には一日中鳴りっぱなしという人もいます。
耳鳴りの80%は、足と首の異常から起こっているのです。というのも、本サイトで紹介している『足裏から全身のバランスを整える』施術法で80%の人に効果があり、完全に治る人も多いという事実があるからです。耳鳴りを訴える人をよく観察すると、『足と首が悪い』という共通点があるのです。
これらの人は、耳鳴りの他にもいくつかの自律神経失調症を伴っています。首を痛めた結果のひとつとして、耳鳴りが起こっているのです。それを裏付けるように、足裏から全身のバランスを整え、首にコルセットを3ヶ月位するだけでほとんどの人が改善します。程度に差はありますが、いずれにしても80%の人に効果があります。これは耳鳴りが起こって1年以内の場合ですので、早めの治療が何より必要だと言えるでしょう。
原因をまとめると次のようになります。
一般的な治療法は3の生活改善だけが強調されていますが、1・2のことが重要であることを知って頂きたいと思います。
医師がおこなう治療の他にもうひとつの治療法として、治療の3原則に従い、この3つのことが同時におこなわれる施術を試みられることをお勧めします。
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