
「外反母趾で靴を履く度に、脳天まで響くような痛み」、「出かけるのがゆううつ」、「歩くのが恐い」、「何とかこの痛みから解放されたらどんなに素晴らしい毎日を過ごせることか」と思い悩んでいる人も結構多いものです。思い切って病院に行っても、レントゲンを撮った後、湿布や飲み薬だけの処置で終ってしまう事が多く、これといった納得のいく説明や治療をしてもらえないのが現状です。ひどい場合には、「切らなければ治らない」と言われ、長い間どうしようかと悩みながら今日まで来てしまったという女性もよく当院を訪れてきます。 足の痛みを取り除く事をまず最初に考えてもらいたいのです。痛みはこれから本文で説明するカサハラ式バランスケアテーピング法で、100%治るのです。ですから間違っても手術など考えない事です。「外反母趾!」と気付いたら、何より先に、テーピングで痛みを取ることだけを考えて下さい。手術のことを考えると不安になるばかりか、冷静な判断ができなくなってしまうからです。たとえ手術をする場合でも、痛みが取れてから判断しても少しも遅いことはないのです。むしろこの方が正しいのです。「テーピングで痛みを先に取る。」このことが外反母趾を克服する第一歩なのです。
今、女性の3人に1人が外反母趾であったり、それ以外にも足のどこかに痛みやタコなどの異常をもっています。カサハラ式バランスケアテーピング法は、この方法一つで外反母趾はもとより、タコや足の痛みの全てに有効な処置法なのです。これは大きな価値です。なにしろ痛みを感じたら一定期間このテーピングをしてください。痛みは殆ど治ってしまいます。
痛みが無くなってくると、自然と考え方に余裕ができ、あれほど手術をしようかどうか悩んでいたことなどすっかり忘れ、夢にも思わなくなってくるものなのです。皆さんも手術をしないで治したいと願っているはずです。
最近は専門医の間でも手術で思うような結果が得られないため、保存的療法(手術をしないで治す方法)が試みられるようになってきたと聞いています。私が行った、術後1年後の調査結果からも安易に手術をするべきではないという結論に達しています。
外反母趾の痛みと変形を治すには何と言っても、「中足関節の弱目の固定保持」が原則となるのです。殆どの医療機関で、大切なこの中足関節の固定保持を見逃しているのです。 「外反母趾のサポーターや装具は昼間装着し、夜は外す。」ということが理想です。重力の影響を受ける「歩く時こそ」サポーターや装具としての効果が必要なのです。しかしテーピングやテープバンタイプのものは素材も薄くて柔らかく皮膚にフィットし、違和感が少ない状態で足裏のバランスを整えることができるので足に余分な負担がかからないため、夜間つけっぱなしでも大丈夫です。

外反母趾の治療であれこれと迷うよりも、日常生活の中で立ち歩きをする時、中足関節を弱めに固定保持することが先決で重要なのです。この簡単なことが痛みを治すための簡単で最良の治療方法になっているという事実を大勢の人が一日も早く気付いてくれることを願わずにはいられないのです。
「もう一度よく足を調べて下さい。中足関節を両側から指ではさんでみると、縮こまっていたり、曲がっていた指が元の位置に戻ってくるでしょう。」「重なっていた指の間も開いてくるでしょう。」ここがポイントなのです!

テーピングをする前に足の裏や指をよく揉みほぐし、血行の促進と共に足の指が十分動くようにすることが大切です。足指の運動として「グーパー運動」がよく言われていますが、殆どの人は最初からきちっとできていないのです。指を曲げるだけの動作、これでは子供のおゆうぎで、形ばかりの運動です。曲げるのは指ではなくその付け根にあたる、中足関節を思い切り曲げることが正しい「グー」の運動です。また「パー」の運動で指を開かせる場合もできるだけ指を反らさないようにして広げて下さい。この時、足裏の筋肉が弱っている人は「つる」ことがありますが、繰り返し続けているとつらなくなってきます。いずれにしても最初からうまくできないので初めは手を使い、痛みの限界に近い所まで、曲げたり開いたりを繰り返してもらいたいのです。強さの目安は、次の日の朝まで痛みが残らない程度で、朝痛みが残っていなければ更に強くしてください。次第に足指の運動可動域も広がり、踏ん張る力が出てきます。
テーピングをした後もこのように手を使って正しいグーパー運動を続けていると早く良くなってきます。尚、痛みがひどい場合はテーピングだけにして、痛みが治ってきてからグーパー運動を始めて下さい。

ここで紹介する外反母趾テーピング法は、外反母趾を始め、その他の足の痛み全般に著効があり、自然と足裏のバランスを整えるため、足以外の体の痛みや脚痩せなど美容的な効果もあります。このテーピング法は外反母趾以外にも全身のバランスを整える著しい効果があるので通称「足裏バランスケアテープ」と呼んでいます。
テープは薄く違和感も少なく、どんなひどい外反母趾にもフィットし、今まで通りの靴を履いたまま治療できるというメリットがあります。最大のメリットは手術をしないで自分の努力ですばやく痛みを解消できるという点です。テープの貼り方は症状によって多少違いますが、このテーピング法が基本となります。これさえ覚えておけば、どんな症状にも対応でき、十分効果を発揮しますので、うまく貼れるまで根気よく繰り返して下さい。数回の練習で簡単に貼れるようになります。
次に(A)テープの選び方、(B)テープのカットの形と種類、(C)テープの貼り方順と注意点を説明していきます。
(A)テープの選び方
テープは市販されている五センチ幅の伸縮性のあるものを使用しますが、素材が薄くてかぶれにくく、しかも粘着力の強いものを選んで下さい。足裏専用テープとしては「バランスケアテープ」があります。
(B)カットの形と種類
カットの形は次の五種類になり①~⑤の順に貼っていきます。
①親指テープ(左右の区別はありません)
伸びるテープを型紙に合わせて十五センチにカットし、片方の端を二センチ残し二本の切れ込みを入れ三等分にします。
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②小指テープ(左右の区別はありません)
伸びるテープを型紙に合わせて八センチの長さにカットし、一辺が二センチもう一辺が三センチになるよう斜めにカットし二つにします。それぞれ三センチの一辺の端を一センチ残し切れ込みを入れ二等分にします。
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③足裏横テープ(左右の区別はありません)
伸びるテープを二十二センチの長さに計ってからカットし、両辺を三センチ残し、中央の辺が四センチ残るように斜めにカットし富士山形にします。
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④基本アーチテープ1(左右の区別はありません)
伸びるテープで中足関節(横アーチ)や甲をぐるりと一周させる二十三センチの長さにカットし、重なりしろが十分できるようにして下さい。
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⑤基本アーチテープ2(④、⑤は同じものです。)
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(C)テープの貼り方順と注意点
1.親指テープ
貼り始めは弱く貼り、引っ張りながら真ん中のテープを親指の外側面に親指をまっすぐ戻すように貼り、指先から爪にかけては再び弱く貼る。この時爪にかからないようにする。
上側のテープを引っ張りながら親指の付け根(母趾球部)でクロスさせ親指の下側に巻き付け、指先から爪にかけては再び弱く貼る。
下側のテープを引っ張りながら親指の付け根(母趾球部)でクロスさせ親指の上側に巻き付け、指先から爪にかけては再び弱く貼る。
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2.小指テープ
小指を開きながら小指の付け根部分でクロスさせ、上下に貼る。
爪にはかからないように巻き付けて貼る。
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3.足裏横テープ
まず、足裏の中央部分に貼り両端を引っ張りながら親指、小指側の側面 まで強く張り、足背部はかぶれを防ぐ為必ず弱く貼る。この時、真ん中を押さえて、左右片方ずつ貼っても良い。
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4.基本アーチテープ1
足裏横テープの上を覆うように貼り、横アーチを保持します。 この時、足の甲側から親指方向にあまりひっぱらず貼り始め、足裏側を貼るときにはやや強めにひっぱて貼ります。ふたたび足の甲側にテープをまわすときはあまりひっぱらずに弱めに貼ります。
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5.基本アーチテープ2
二枚目の基本アーチテープは一枚目よりかかと側の方へ三分の一ほどずらして貼ります。貼り始めは小指側(足の外側)の骨の出っ張りをしっかり押さえる様に貼り、足裏側を強くひっぱり、ふたたび足の甲側にきたら弱く(あまりひっぱらず)貼ります。
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テーピングは足裏のバランスを正し重力との調和を図る外、矯正や固定も目的としているので、症状によっては長い期間貼らなければならない場合があり、時々貼り変える必要があります。 皮膚を適度に休め、かぶれを起こさないよう注意し、テープの特性を理解した上で、テーピングが体の一部として感じられるように工夫しながら上手に貼ってみましょう。上手に貼ったテーピングは、その瞬間から痛みもやわらぎ、気持ちよく自然と安心感が出てくるものなのです。
専用バランスケアテープを貼った後は、次の五項目を頭に入れて自分でケアしていきましょう。
①最初はテープを貼ったまま自分の手を使い運動可動域を広げていき、慣れてきたら手を使わずにグーパー運動して下さい。
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②風呂は テープを貼ったまま入りますが、この時できるだけテープを貼った足は濡れたり、温まり過ぎないように足を風呂の縁に出したり、ビニール袋をかぶせ、出てからはドライヤーで乾かしておくと、専用バランスケアテープは通常3~4日位は大丈夫です。
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③皮膚は個人差もかなりありますが、通常2~3日ごとに張り変えます。(3日目の夜はテープを剥がし、風呂で足をきれいに洗い、一晩よく乾燥させ、皮膚を休ませてから次の日にまた貼るというパターンを繰り返して下さい。)
④かぶれ易い人は包帯を中足関節に薄く巻き、その上からテープを貼ると比較的かぶれにくくなります。
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⑤水虫、アレルギー、皮膚疾患のある人は、患部に薬を付け、足首から中足関節にかけて包帯を巻き、その上からテープや専用サポーターを試みて下さい。(尚、著しい皮膚疾患のある方はテーピングはできません。)
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注:専用テープ以外のテープを使用する場合はかぶれ易いため、 1日毎に張り替えて下さい。