人も物も万物は、地球上において「重力の絶対的支配下」の中で休むことなく重力と闘い、同時に絶妙なバランスを保とうとしています。そしてバランスが保たれた所に健康と美が生まれ、進化、発展が促されるのです。それに対しバランスの崩れた所に原因不明の痛みや不調が発生し、さらに美容上にも大きな悪影響を及ぼし、退化、醜さが誘発されてくるのです。その重力とのバランスをコントロールしている所が人間の土台、基礎に匹敵する足なのです。
足元の小さな異常、アンバランスはやがて身体に大きな歪みや不調を発生させてしまいます。私たちはそのメカニズムを力学的に理解し、足のケアを含め「足元から全身のバランスを整えていく」この事が今後の重要なテーマとなり、医療、健康、美容の基本的な考え方となるのです。
過労性構造体医学とは人体を力学的構造物(たとえば高層ビル)としてとらえた考え方で、カサハラ式診断法では、この「人体」という構造物に対して、さらに「負荷的時間(マイナス面が大きく作用した時間の経過)」と「環境条件」を加えた診断法なのです。
構造物に対する一番大きなマイナス要因は地震です。地震の縦揺れを人体に置き換えると、弱った足から繰り返し伝わる「過剰な衝撃」となり、地震の横揺れに相当するのは弱った足から繰り返し伝わる「必要以上のねじれ」になります。大震災でビルの中間層や鉄柱の中間が潰れるのは縦揺れの影響によるものです。また横揺れは建物をねじらせ、建物の歪みや傾き、あるいはひび割れを起こさせてしまいます。同様の現象が人体にも起こっているのです。
カサハラ式診断法では、この「過剰な衝撃」と「必要以上のねじれ」という
「ふたつのアンバランスが最大原因となって負荷が時間経過と共に蓄積されて起こる痛み」と「仕事や履物等の片寄った日常生活から起こるアンバランスが最大原因となって起こる痛み」とを、
生活環境条件の特徴を考慮しながら判断していきます。
今、私たちは3次元の世界に棲んでいるとされています。つまり「1次元…縦」「2次元…横」「3次元…高さ」で構成される立体の世界です。と同時に、現在行われている一般治療医学も、この「縦×横×高さ」という目に見えるもの(レントゲン等の映像診断を含む)だけを診断する3次元的診断方法でした。しかし、原因不明とされる痛みを解明、治療するにはこれでは不充分なのです。
この不明瞭だった部分を解き明かしてくれたのが、私たちの周囲に存在している不可欠の要素、「時間(4次元)」と「精神(5次元)」でした。今までの3次元的診断法に、時間と精神を加えて診断する事によって、今まで見えなかったものも見えてきたのです。
カサハラ式診断法における時間とは、「マイナス面が大きく作用した時間(負荷的時間)」の経過に伴い「過剰な衝撃」と「必要以上のねじれ」が蓄積することをいい、また精神とは「日常生活の中で、環境条件の片寄りがどのような形で悪影響を及ぼしているかを判断すること」だと捉えて下さい。そして各次元の中に生じるそれぞれのアンバランスが、「8通りのアンバランス」なのです。
1次元(縦)…前後の歪み(前のアンバランス・後ろのアンバランス)
2次元(横)…左右のずれ(左のアンバランス・右のアンバランス)
3次元(高さ)…上下のアンバランス
4次元(時間)…負荷的時間に伴う過剰な衝撃・必要以上のねじれ
5次元(精神)…環境条件のアンバランス
この8通りのアンバランスにより原因不明の痛みを判断する診断法をまとめたものが過労性構造体医学8方向の診断です。
細かく分けると「8方向の診断」の他に「先天的アンバランス」と「後天的アンバランス」があり全部で「10方向の診断」となるわけですが、この2つは原因がはっきりしているものであり、原因不明の痛みを解明する「過労性構造体医学」においてはこの2つを除いた「8方向の診断」としています。
| 先天的アンバランス(例:生まれつき) |
10 方 向 の 診 断 |
1次元(縦) 前後の アンバランス |
1 |
前の アンバランス |
重心が前側に片寄ってしまった事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
8 方 向 の 診 断 |
| 2 |
後の アンバランス |
重心が後側に片寄ってしまった事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
2次元(横) 左右の アンバランス |
3 |
左の アンバランス |
重心が左側に片寄ってしまった事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
| 4 |
右の アンバランス |
重心が右側に片寄ってしまった事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
3次元(高さ) 上下の アンバランス |
5 |
立体的 アンバランス |
重心が真中に片寄り(集中)すぎた事が最大原因となって起こった過労性の障害(生理的弯曲の消失) |
4次元(時間) 負荷的時間 |
6 |
衝撃の アンバランス |
過剰な衝撃が繰り返された事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
| 7 |
ねじれの アンバランス |
必要以上のねじれが繰り返された事が最大原因となって起こった過労性の障害 |
5次元(環境) 環境条件 |
8 |
環境条件の アンバランス |
片寄った生活環境が最大原因となって肉体又は精神に起こった過労性(ストレス性)の障害 |
| 後天的アンバランス(例:事故やケガ) |
私たちは「正しい診断による正しい治療」ということの重要性を知らなければなりません。そして自分が実際に受けている治療法や健康法が本当に正しい行為なのか、自分でチェック、判断しなければならないのです。そうしなければ何時まで経っても気休め、慰安的な枝葉の行為で終わり、治せないばかりか慢性的にして、「何時まで経っても良くならない」といった状況に陥り、さらには悪化させてしまうのです。これでは無駄な時間、無駄な費用、無駄な苦しみを受けてしまいます。そしてその無駄な行為にさえ気付かないで医師のいわれるまま、たとえ間違っている事でも盲信したり、また他人の言う事にいちいち惑わされ流行の治療法を追いかけるはめになってしまうのです。
21世紀は自己責任の時代、本物の時代、無駄を省いた価値ある時間を追及した時代なのです。まずは自分で痛みや不調の本当の原因、隠れていた真の原因を力学的に理解し、治療の善し悪しを判断しなければなりません。その判断の基準になるのが「治療の3原則」なのです。この治療の3原則が今後幹となる正しい治療法や正しい健康法の基準となるのです。
このように治療には必ず3つのポイント、治療の3原則があり、その3つのポイントにははっきりとした優先順位の掟があるのです。治療の3原則も自然界5次元の法則にあてはめてみると3つのポイントがはっきりと見えてきます。
3原則の1番目は3次元までの縦×横×高さに対する力学的アンバランス、或は構造学的アンバランスの整復や重力との調和を図る行為で、これを医療行為(キュア)にあてはめると「患部の調和」という事であり、また健康行為(ケア)にあてはめると「重力との調和」ということになるのです。
原則の2番目は4次元の時間。つまり価値的時間を生み出す手段ということであり、同じ1時間でもプラス面の方が多く作用する時間を作り出す事をいうのです。医療行為(キュア)にあてはめると「患部の活性化」であり、健康行為(ケア)にあてはめると「血行の調和」という事になるのです。
3原則の3番目は5次元の精神=環境条件を整えるという事であり、医療行為(キュア)にあてはめると「患部の安静固定」ということであり、健康行為(ケア)にあてはめると「生活条件の調和」という事になるのです。
過労性構造体理論 の3原則 |
調和の回復 (力学的アンバランス) |
局所の活性化 (負荷的時間に伴う 損傷部位の活性化) |
局所の安静固定 (自然治癒力が充分 発揮できる環境条件) |
治療の3原則 (キュア) |
患部の調和の回復 |
患部の活性化 |
患部の安静固定 |
患部の力学的アンバランスを整復し、構造学的に調和の回復を図る。 例:外科手術・徒手整復 |
力学的アンバランスが影響し、時間の経過に連れ発生した過労性の損傷に対し患部の活性化を施し回復を図る。 例:温熱・電気療法・はり・灸・湿布・手技によるマッサージ |
負担度より安静度が上回る固定を患部に施し、自然治癒力が充分発揮できる環境条件の回復を図る。 例:ギプス・包帯・コルセット・サポーター |
健康の3原則 (ケア) |
重力との調和 |
血行の調和 |
生活条件の調和 |
足裏から全身のバランスを整え、力学的アンバランスの改善を図り、重力との標準的な調和の回復を図る。または身体の不調、不健康を力学的に知る。 例:フットケア整体・足裏のバランステープ・カイロプラクティック・ストレッチ |
下肢のうっ血を改善し、全身の血行促進と細胞の活性化を図る 例:各種下肢うっ血改善法・足裏専用マッサージ器(足裏天国)・電気、温熱刺激による血行促進 |
疲労度より安静度が上回る様に生活条件を整え、自然治癒力が充分発揮できる環境条件の回復を図る。 例:サポーター・簡易コルセット・人工筋肉治療用インソール・健康食品や飲料・栄養学・精神的やすらぎ健康法(アロマテラピー・エステ・etc) |