


ここで定義する重度の外反母趾とは、変形がかなり進行し、足指が重なりあったり、ひどくねじれた状態になっている方がほどんどです。重度の外反母趾になるケースでは、大半の症例でリウマチなどの膠原病を既往(すでに病んでいる方)している場合と多発性変形性関節症(手指、肘、肩、膝、足などいろいろな関節で変形が多発する症候群)の疑いがある場合の患者に見られます。
この様な病的因子を持った方の外反母趾は、これまでの経験で改善されたのはほんの数例しかありません。フットケアの観点から重度の外反母趾に取り組む場合で重要となるのは、現状よりも変形を進行させないこと、症状(痛みや歩行異常など)の改善、膝、股関節、腰、背中、首への影響を予防するといったところになります。
重度の外反母趾に必要なケア方法
重度の外反母趾の状態
重度の外反母趾では、関節軟骨が病因(病気による作用)により変形あるいは変性を生じ、正常な関節構成が維持困難あるいは再生不能となっていることがほとんどです。また、病因により骨、軟骨、靱帯、腱などが非常に脆弱(耐久性の低下または形成維持困難)な状態にあり、強い関節矯正や強いマッサージなども返って組織破壊を進行させる危険もあります。足指の間は常に重なり、ふやけたり白癬菌などの感染をしている場合やタコ、魚の目の発生も多くみられます。
固定の重要性(靴下とサポーターの併用による固定)
脆弱な状態にある足指や関節を過剰な外力から保護するために室内では外反母趾室内履きテーピング靴下をまた外出時にはカサハラ免震インソールを常用することが大切です。また中足関節をしっかり固定するために外反母趾天然ゴムサポーターや固定式シルクサポーター、固定式天然ゴムサポーターなどを外反母趾室内履きテーピング靴下や歩行矯正ロングテーピング靴下、歩行矯正ショートテーピング靴下、足裏安定ソックスなどと併用してしっかり固定することも重要なケアのポイントとなります。



足指や足のマッサージ
足裏や足指の関節、足首の関節などはこわばりやすいので、マッサージや関節運動はていねいにゆっくり行ってください。決して強いマッサージや乱暴な関節運動はしないでください。関節を構成する骨、軟骨、靱帯は弱っているので強すぎる刺激は逆効果となる場合があります。




サプリメントの活用
関節を形成する靭帯、軟骨や関節運動にかかわる腱などの組織は、その構成成分の重要な要素にグルコサミンが存在します。グルコサミンはアミノ糖といわれる糖タンパクの一種で主に結合組織の細胞間質に存在します。不足すると関節や腱・腱鞘などは非常に弱くなり関節の変形や炎症を引き起こす一因となります。また、体内でグルコサミンを硫酸化し、コンドロイチン(軟骨を形成する主成分)を生成するためにビタミンCが使われます。
ストレスや運動あるいは仕事や日常の作業で1日に相当量が消費されるビタミンCは不足すると関節や肌の形成やみずみずしさなど様々な部分に影響をあたえます。外反母趾の予防や改善にこれらの成分が含まれるサプリメントを摂取することがとても有用であることがわかると思います。
しっかりしたグーパーリハビリを行うことで、摂取したグルコサミンが有効に吸収・活用されるように活性化されるのです。サポーターなどの矯正とグーパー運動などによる物理的効果に加えて、サプリメントによる科学的効果を取り入れればその成果も向上します。
尚、変形性関節症などの関節炎や慢性関節リウマチの方には体内で生成することのできない必須脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)も有効成分として知られています。この成分は、同様に必須脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とともに、イワシ、サンマ、マグロなどで摂取することが可能です。









