
5種類の外反母趾2
靭帯性と仮骨性の外反母趾が合併した混合性外反母趾
症状
主に靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併したもので、中年以降の女性に多く見られます。
発生原因
最初は靭帯性、または仮骨性のいずれかが発生し、年齢が増すに連れ両方の要素を現すものです。中足関節が伸びたり緩んだり、さらに指を上げて歩くと、親指の付け根の骨の部分が靴とこすれ、摩擦により骨の上に粘液が溜まる(バニオン)と呼ばれる症状を起こす場合もよく見かけます。混合性外反母趾は最も多い症状ですが、その原因のウエイトが、靭帯性か、仮骨性か、どちらの割合が主な要素になっているのかを見極め、それに合った診断と治療をしていくことが重要なポイントです。
混合性外反母趾はねじれと衝撃の両方のストレスを受ける!!
混合性外反母趾はねじれのストレスと衝撃のストレスをからだに蓄積させるため、両方の障害が体に現れてきます。
混合性外反母趾で起こりやすい障害
- 右腰のヘルニア、脊椎分離症と同時に左腰は骨盤のずれ
- 右膝の変形性膝関節症と下腿部外側の痛み

足先が上を向き過ぎたり、ハンマーの様に縮んでいるハンマートゥ性外反母趾
症状
生まれつき指がハンマーの様に縮こまっていたり、あるいは足先が細すぎたり、上を向き過ぎたりして足先が縮こまってしまうなど、生まれつき外反母趾になり易い先天的な要素を持った人に起こる外反母趾です。足指が極端に浮き、しかも萎縮しているかの様に縮こまっているため足指の付け根の部分の幅、全体が広く、皮膚も肥厚しています。外見からも足指がただ飾りだけの様な感じに弱々しく見えてしまうのですぐ分かります。
発生原因
生まれつき外反母趾になり易い身体的特徴あるいは先天的な要素が原因。
地面からの過剰な衝撃を受けるハンマートゥ性外反母趾
ハンマートゥ性外反母趾はクッション作用の著しい低下により特に地面からの過剰な衝撃を垂直に受け易く、わずかな運動量にも関わらず、すぐに痛みが起こってきます。
ハンマートゥ性外反母趾で起こりやすい障害
足、膝、腰、首等のスポーツ障害など

病的要素や事故、ケガが加わり著しい変形や脱臼を伴う病変性外反母趾
症例
病的要素(リウマチ、へバーデン結節など)や事故、ケガなどにより発生するため、変形が著しく多くは脱臼を伴い、そのまま萎縮しているため、形を治すには手術以外には困難であり、また手術をしてもすぐに再発するなど成功率が極めて低いので注意が必要です。手術における著しい失敗例などはほとんどこの病変性外反母趾によるものであり慎重に対処しなければなりません。リウマチやへバーデン結節による病変性外反母趾は、早めにテーピング・サポーター等で形を整えておくと著しい変形を防ぐことができます。

*へバーデン結節*
へバーデン結節とは、手指の先端の関節に起こる変形性関節症の一種で、爪に近い関節が腫れたり、あるいは横幅が広く太くなったり、指が横に曲がったりするもので、中年以降の手仕事をする女性に多く見られます。また医学書においては手にしか起こらないと記されていますが、私は足の指にも発症し、ひどい外反母趾になると警告している症状です。
