外反母趾対策


8、外反母趾テーピング法

発見! 保存的療法の確立

カサハラ式テーピング法は「足裏のバランスを整える健康法」で、外反母趾・指上げ足(浮き指)・扁平足をはじめ、その他足の変形や痛み全般にわたり著しい効果があります。
テープは薄く違和感も少なく、変形の軽いものからひどい外反母趾にもフィットし、今まで通りの靴を履いたまま治療やお出かけできます。
最大のメリットは手術をしないで「自分の努力で治すことができる」ということ!
このテーピング法は外反母趾を手術しないで治す最も効果的な治療法であり、多くの臨床例からみても「保存的療法の確立」といえることができると思います。近い将来、多くの医療機関で取り入れられ、また欠くことのできない治療法になるはずです。
上手に貼ったテーピングは、2 ~3 分で貼っていることを忘れてしまうくらい気持ちのいいもので、また新しいバランス感覚に誰もが「気持ちいい」「こんなバランス感覚初めて」「自分の足じゃないみたい」「何年ぶりかに足指を使って歩ける」と感動するはずです。上手に貼れるまで根気よく繰り返してください。通常4?5回位の練習での練習で貼れるようになります。
外反母趾の治し方のメカニズム、またそのテーピング法も新しい発見のひとつなのです。
結論として、安価で安産名保存的療法がすでに確立されているのです。更に、最大の予防医学に結びついているのです。


テープの選び方

テープは、5センチ幅の弾力性に優れたものを使用します。
素材が、薄く・かぶれにくい・粘着力の強いものが有効です。専用テープとしては下記にある「足裏バランスケアテープ」をお勧めします。
テープカットの形は下記の4種類です。


足裏バランスケアテープ

学術論文「柔整学問の構築」
柔整師における外反母趾(中足指節関節亜急性捻挫)の保存的療法

目的

外反母趾を柔整師の施術範囲における、中足指節関節亜急性捻挫とするその保存的療法の構築を説明する

発生起点

人間を歩く力学的構造体として捉えた上で、歩行時の中で着地または蹴りだす時、母趾が小指方向に押され外反となり、これが反復性の介達外力となって繰り返される。
これをテコの原理で説明すると、母趾が「力点」となり、そのつけ根にあたる母趾球部が「支点」となって逆に第1中足骨骨頭部は内反する。このとき第5中足骨基底部周辺が「作用点」となって、足裏の不安定と共に外反母趾つまり中足指節関節亜急性捻挫が発生する。


保存的療法の構築

次ページ、図1のように5cm幅の伸縮性のあるテープを用いて、まず「力点」となる母趾の外反角を正常位置にに戻す。次に「支点」となる母趾球部を中心とした中足関節(横アーチ)を軽く固定し、それぞれに力が逃げないようにテーピングで足裏のバランスを整える保存的療法を行う。このとき「支点」と「作用点」を押圧すると足裏のバランスが整うのと共に外反母趾が正常位置に近づくという原理を応用する。
このようにして足裏のバランスを整えると、横アーチ・縦アーチが再生され足指を使って重力の上に効率よく立ち、そして歩くことにより足底筋群が発達し、疼痛は100%近く、変形は30%近く改善される。
次ページ「2.外反母趾の症例」はそれぞれの外反母趾(中足指節関節亜急性捻挫)である。「3.足裏バランステーピング法で改善した疼痛と外反角」は足裏バランステーピングを6ヶ月行った症例である。

【図1】テーピングで足裏のバランスを整える原理

2. 外反母趾の症例

3. 足裏バランステーピング法で改善した疼痛と外反角

テーピングを外したときの対処法

テーピングは3?5日間貼り、外したときはサポーターや専用装具を併発し常に足裏のバランスを整えておくことが、人間の土台の役割をする足底筋群の発達に繋がる。
(1) 専用サポーター、(2)(3) テーピングの原理が編み込んである専用テーピング靴下とストッキング。

グーパーリハビリ運動と専用靴下の指導

外反母趾にはグーパーリハビリ運動で関節稼働域の拡大を図る。このとき、専用テーピング靴下を履いたまま行う方法を取り入れると外反角および足裏のバランスを正常に近い位置で保持・安定させることができる。

臨床結果

これまでに1万人以上の患者に対し「足裏バランステーピング法」を施したところ、疼痛は1?3ヶ月くらいで全員の改善が見られ、さらに進行も止めることができた。外反角度はグーパーリハビリ運動と共に平均6ヶ月で30%前後の改善が見られた。また、リウマチやヘバーデン結節などの病変性の外反母趾で著しく進行した場合の疼痛は全員改善(完全な疼痛消退)したが外反角度の改善は見られなかった。これらの研究により外反母趾に対する保存的療法の構築が可能となる。

結論

以上の結果から、母指中指節関節亜急性捻挫(外反母趾)に対する保存的療法の中で、「足裏バランステーピング法」が最も効果的であり、しかも安価で安全であり外反母趾で迷える多くの人たちが気軽に施術を受けられ、しかも日常生活に支障がない。
現在、的確かつ効果的な保存的な療法が他にないため、再現性を裏づけとする保存的療法の構築が可能と考える。

総論

時代の変化・ライフスタイルの変化に伴って外反母趾や指上げ足(浮き指)などの足の異常は、全女性の80%に見られる。これは足だけの問題に止まらず、そこからさらに2次的尊称である負傷の瞬間を特定できない様々な亜急性の損傷を運動器系・神経系に発症させているのである。このことが問題であり、そしてこれらの患者が一番多いのである。柔整師は2次的損傷が発生しないように初期のうちに対策をとり、予防医学に貢献しなければならないという大きな社会的役割がある。したがって柔整学問として積極的にこの問題を取り上げていかなければならないと考えるところである。


このサイトに掲載している情報は、医師の治療を受ける機会を奪うものではありません。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
Kasahara

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