
外反母趾や指上げ足(浮き指)による"指上げ歩き"は歩行時に足先が外方向へ流れてしまい、内くるぶしを支点にしてテコの原理でO脚を発生させてしまいます。この結果、体重をひざの内側へ集中させてしまいます。さらにこのような不安定な足裏はクッション作用が著しく衰えているので、体重の集中したひざの内側に衝撃を繰り返し受け続け、この内側部分を破壊させ次第に変形と痛みが起こしてしまうのです。
それを裏付ける証拠に、『変形性膝関節症』を起こす95%以上の人に外反母趾や指上げ足(浮き指)が見られます。これらの不安定な足裏は、"指の付け根"と"かかと"の2点歩行が見られるので、かかとの方に重心が移動しています。
そして、足裏の不安定が私たちの身体にこれほど大きな影響を及ぼしているにも関わらず、それに気付いていない人があまりにも多すぎます。
来院される患者さんの中でも、10年・20年と病院に通っていたにもかかわらず「慢性化した」「正座ができなくなった」という悲しい現実の声に少なからず遭遇します。あらゆるところでひとつだけやっていないことが根本療法となる「サラシ固定法」なのです。サラシ包帯を使った固定法(無重力療法)を38年間続けているという事実と裏づける理論があるからです。
テーピングまたはテーピング靴下によって足裏のバランスを整え、足指が踏ん張れる3点歩行ができるようにします。 また、クッション性の高い人工筋肉素材の免震インソールを靴に入れる、もしくはそれが内蔵された免震シューズを履くようにして、ひざに対する地面からの衝撃とねじれを吸収・無害化します。
そして、全てのひざの痛みは共通して、負担度より安静度が上回るための固定量と期間を実行されるかどうかで治るか、治らないかは決まります。ひざサポーターとサラシを併用することも可能です。
宇宙飛行士が無重力の中に長時間いると骨がとけてきたり、骨量が低下するという事実があります。これは全身の場合になりますが、サラシ包帯やコルセットによる固定は、変形した股関節の部分だけの骨をとけさせることができます。この無重力療法は、変形した骨を固定により修復させることができるのです。
これを医学的に「過剰仮骨の吸収」と呼んでいます。痛む所だけの部分的な固定であり、日常生活はそのまま続ける事ができるため、筋力が落ちるなどの心配はないのです。





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