


股関節の痛みで病院や整骨院に行っても、場所が場所だけに直接手を触れて治療するというわけにはいかない。またX線像で変形などの異常が認められても、これといった治療法がないため薬物を中心とした治療になってしまい、次第に悪化させてしまっているケースが多いのが現状です。
はっきりとした原因がなく起こる『股関節痛』に対しては、隠れた本当の原因・診断法・治療法も確立されておらず、そのためなかなか治せなかったり、進行・悪化させてしまているという事実があります。
同じ運動で、同じ仕事で、なぜ股関節痛を起こす者と起こさない者に分かれるのか、この違いを追求し解明していくことが必要な時代なのです。
股関節の痛みは、男女比1:3~5の割合で女性に多くみられます。主な症状は『朝、歩き始めに股関節が痛い』『通勤時、股関節が痛い』『ハイヒールを履いて外出した後、股関節が痛くなる』『運動後や長時間歩いた後、股関節が痛む』『股のつけ根が痛くて、足がうまく持ち上がらない』といった訴えが多いです。
ひどい場合はX線で変形がはっきり認められたり、また股関節の骨がとけて写らない「先天性股関節脱臼」と診断される場合も多くあります。
このような股関節の痛みに悩む女性が昔と比べて激増しているのです。
股関節は腸骨・坐骨・恥骨から成っている寛骨臼に大腿骨の骨頭がはまってできています。股関節を形成する骨盤側の骨を臼蓋と呼びますが、ここの形の異常が生じていることある場合、臼蓋形成不全といいます。
変形性股関節症とは、このような臼蓋形成不全や先天性の変形、関節炎や外傷などが原因で、軟骨が変形したり、摩耗してすり減ったりして関節が腫れて痛みを生じ、関節が変形し、機能障害を引き起こす状態をいいます。
関節そのものは厳格な球状で、安定性と可動性という一見矛盾する機能が統一されており、他とは比較にならないくらい重要な関節なのです。
痛みの他にも、股関節が歪むと当然その上の骨盤も歪み、その歪みを補うために腰やお尻・背中などに余分な筋肉がついてしまいます。一度ついてしまった余分な筋肉は、疲労しないようにと脂肪を蓄えていき、下半身太りにつながってしまうのです。
また、大腿骨の先端が骨盤よりも外へと引っ張られて股関節が歪んだままの状態でいると、O脚になったり、骨盤が開いてしまうために内臓が下垂してぽっこりお腹になってしまったり。ウエストにくびれがない、太ももが異様に太い、お尻が垂れているなどの体型の崩れは股関節の歪みが原因なのです。


家が傾いたりつぶれたりしたら、誰でも土台(基礎工事)からみていくことを自然と行います。
これと同じように、人間も股関節痛に対して股関節だけを診るのではなく、土台となる足裏のバランスから診ていかなければならないのです。
足裏に外反母趾や指上げ足(浮き指)などの足裏の異常があると、本来の正しい位置よりもかかとの方に重心が片寄ってしまい、“衝撃とねじれ”を吸収するという免震機能が働かなくなってしまいます。
この免震機能の低下が、今現代人に激増していて、地面からのドシンドシンという衝撃を吸収・無害化しきれず反復して股関節に伝えてしまうのです。
その上、正常な足は指が踏ん張っていてまっすぐに地面を蹴ることができるのに対し、足裏の異常があると、まっすぐに地面を蹴ることができずに、足先が外方向に流れてしまいます。これにより、ドシンとついたところにねじれが加わり、年月をかけて股関節を変形させるのです。

家においては、傾いたりひび割れたら、基礎工事から正し、ダメージを受けている部分には板を打ち付けるなどの補強をします。
股関節においても固定することにより、負担度(重力と体重による負荷)より安静度(治癒力)が上回る環境条件を整えることが必要です。
股関節・骨盤・大転子を大腿骨に引っ掛けて固定することによって、股関節・骨盤を安定させることができ、正しい位置に保持されます。これこそ『股関節痛』を改善する一番の近道であり、これが自分でもできてしまう90%の治療なのです。
痛む所だけの部分的な固定であり、日常生活はそのまま続ける事ができるため、筋力が低下して治りが悪くなるなどの心配はないのです。

